だるま市

今日は伊勢崎市のだるま市です。木曜日なのでしたら歯科医院は休診、昼から市に来ることができました。毎年、診療が終わってから来るので、昼の市はまた別の味わいがあって楽しんでいます。通りでは猿回しが行われていて、お猿さんが一生懸命竹馬を操っているところを見ることができました。新年早々いいもの見たな~。

さて、そのお猿さんの歯の本数ですが、人と同じ32本(人の場合親知らずが生えない人もいますが)あります。ただし犬歯が発達しているので犬歯を収めるスペースを確保するため前歯4本の後ろに隙間があります。そのためもあって縦長のU字型の歯並びになっていて前歯が突出しているんですね。
では、人の場合はどうでしょう? 現代人の犬歯がいつ頃から縮小し始めたのか、これは人類学の大きな謎でした。東京大学総合研究博物館の人類学教授、諏訪元(すわ・げん)氏の率いる研究チームは、過去数百万年におけるヒト科の歯を集めて、犬歯の変化を調査。
その結果、ヒト科の犬歯は、約450万年前に縮小に転じたことが示唆されました。
研究論文は、「Canine sexual dimorphism in Ardipithecus ramidus was nearly human-like」のタイトルで、学術誌『PNAS』に掲載されています。
犬歯と切歯(前歯)が小さくなったため、人の歯並びは全体的に丸みを帯びた緩やかな放物線を描いた形になっています。

犬歯が外に飛び出し、歯が重なっている状態を八重歯と呼んでいます。日本人は比較的八重歯を好む傾向にありますが、欧米ではキバに見えることから「ドラキュラトゥース」と呼んであまり好みません。また歯磨きがしづらいことからむし歯・歯周病になりやすい、口を閉じにくいため口呼吸になり口臭の原因になる、周囲の歯に負担を与えるため、歯の寿命を減らすことがあるという問題を引き起こすこともあるのです。
矯正相談、初回無料ですので気になった方はぜひ、ご来院くださいね。