入学おめでとうございます
公立小中学校の入学式が行われましたね。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
新しい学校生活が始まると、お勉強や友達作りなど親御さんも様々なサポートをお考えのことと思います。健康作りの土台ともなる「食」、特に「しっかりかんで食べる」ことにも目を向けてみてくださいね。
今回は、子どもの好きな食べ物ランキングの推移から見えてくる「現代の子どもたちの食の傾向」と入学後の集中力や丈夫な体を作るための「かむことのメリット」についてお話しします。
世代を超えて愛されるメニュー、そして変化
したら歯科医院ではお子さんの口腔機能の発達を促すためにMFT(口腔機能療法)のトレーニングの力を入れています。そのレッスンを始める際に、「どんな食べ物が好きなの?」と聞くことにしているのですが、
カレーライスやお寿司と答えるお子さんが多く見られます。それからフライドポテトやラーメンが続きます。一昔前の「ステーキ!」と答えるお子さんは皆無です!
それどころか食べにくい食べ物は?の質問に「肉!」と答えるお子さんの多さにびっくりしています。
おうちの方からも「お肉をいつまでも口の中にためていて飲み込まないんです」という声が多いです。
これは、人気のメニュー(フライドポテト、ラーメンなど)の多くが柔らかくあまりかまずに呑み込めてしまうという共通点を持っていることと無関係ではありません。
日常的にかむ回数が少ない食事が続くと、食べ物を砕く「咀嚼筋」が十分に発達せず、繊維質の多いお肉や野菜が苦手になってしまいます。その結果いつまでもお口の中にため込んでお食事に時間がかかったり、味だけ吸って吐き出すなんてことが起こったりするのです。
なぜかむことが大切なのでしょう?
①脳を活性化させ、集中力・学力アップ!
②強いあごと良い歯並びを育てる
③むし歯や感染症から身を守る
今日からできるかむ力を育てるための簡単な習慣
①週に数回でもかむ回数の増えるメニューを取り入れる(例えばひき肉料理に刻んだレンコンやエリンギを混ぜる。ふわふわのパンもいいけどハードパンにもトライするなど。我が家ではサラダに刻んだナッツを散らすとおしゃれだしおいしいしで評判がいいですよ)
②お子さんの年齢ではゲーム感覚で「一口30回かみかみできるかな?」
③正しい姿勢で食べる(←これ重要!)
背中が丸まっていたり、頬杖をついていたりするとあごの関節が正しく動きません。椅子に座って食べるときは深く腰掛け、両足をしっかり床につけて食べましょう。
悲しいかな、MFTレッスンでの質問で「左手をお尻の下に入れて体を支えて食べる」「スマホを見ながら(左斜め下を見ながら)食べる」お子さんが3割くらいいらっしゃいました。
ぜひ良い姿勢で、家族のだんらんを楽しんでお食事してほしいものです。
かむ力と歯並びは密接に関係しています。もしお子さんのかみ合わせや、あごの成長、または「お肉が飲み込めない」といったお悩みがあればぜひ一度ご相談ください。
当院では、お子さん一人一人の成長に合わせたアドバイスを行っています。

