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「もう抜くしかない」とあきらめる前に。「歯を残す」技術と毎日のケア

「もう抜くしかない」とあきらめる前に。「歯を残す」技術と毎日のケア

こんにちは。したら歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。

当院では、「自分の歯でずっと美味しく食べてほしい」という思いを大切にしています。みなさまが安心してお口の健康を任せられる場所でありたいからこそ、大切な歯を1本でも長く守り、毎日を快適に過ごしていただけるよう、一人ひとりの患者様に寄り添いながら新しい知識や技術の習得に励んでいます。

さて、先日7月12日(日)に開催された「ブルーラジカルフォーラム」に行ってまいりました。

昨年の第1回フォーラムでは「切らずに治す画期的な最新装置」という先進的なインパクトが話題の中心でしたが、第2回となる今回は、より現場の臨床に即した実践的なテーマが多く共有されました。治療を導入している全国の歯科医院の工夫や、日々の予防ケアとの組み合わせによる歯周病改善の着実な成果の発表は、非常に学びの多い一日となりました。

今回のブログでは、フォーラムで得た気づきを交えながら、最先端の「ブルーラジカル治療」と歯周病を根本から治すための大切なポイントについてわかりやすく解説したいと思います。

「もう抜くしかない」とあきらめる前に。「歯を残す」技術と毎日のケア

1.成人の8割がかかる「歯周病」と従来の治療の限界

まず、歯周病という病気の危険性と、なぜこれまでの治療では治りにくいケースがあったのかについて整理してお話しいたします。

歯周病は「静かなる病気」
歯周病は、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)にたまったプラーク(細菌の塊)によって歯ぐきに炎症が起き、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。初期の自覚症状がほとんどないため「Silent Disease(静かなる病気)」とも呼ばれ、気が付いた時には重症化しているケースが少なくありません。さらに近年では、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎、認知症といった全身の健康とも深くかかわっていることが明らかになっています。

従来の歯周病治療とその課題
従来の歯周病治療は、専用の器具で歯石を物理的に削り落とす作業(SRP)が中心でした。軽度~中度歯周病には非常に効果的ですが、歯周ポケットが6mm以上の深さになると、器具が奥まで届かず細菌を取り残してしまう限界がありました。
そのため、重症化した場合は歯ぐきを切り開いて深部の歯石を除去する歯周外科手術を行いますが、「術後の腫れや痛み」「歯ぐきが下がる」「手術への恐怖心」といった患者様への身体的・心理的負担が大きな課題でした。

2.最新技術「ブルーラジカル治療」とは?

こうした従来の壁を打ち破るために開発されたのが「ブルーラジカル治療」です。東北大学の研究グループによって開発され、厚生労働省から高度医療機器として薬事承認を受けた日本発の医療技術です。

活性酸素(ラジカル)による強力殺菌
治療の仕組みは非常に先進的です。

治療部位の歯周ポケット内に、安全な濃度の「過酸化水素水」を満たし、そこに波長405nmの「青色レーザー光」を照射すると、極めて強力な殺菌力を持つ「ヒドロキシラジカル(活性酸素)」が発生します。
このラジカルの力によって細菌のバリア(バイオフィルム)を破壊し、歯周病菌を一瞬で死滅させます。臨床データでも99.99%以上の殺菌力が実証されています。

「もう抜くしかない」とあきらめる前に。「歯を残す」技術と毎日のケア

3.第2回フォーラムで発表された「新ペリミル」の活用と毎日の歯みがき

今回のフォーラムで感銘を受けたのは「ブルーラジカル治療によるプロケアで歯周病菌を徹底的にリセットし、毎日のケアでその健やかな状態を保つ」という相乗効果こそが歯を残す一番の近道という確かな発表の数々でした。

毎日の歯みがきのレベル向上が、改善のカギとなるということ
最新機器でどれほど歯周病菌を死滅させても、毎日の歯みがきが不十分で新しい汚れがたまり続けてしまっては、再び炎症が起こってしまいます。フォーラムの発表でも「新ペリミルを活用して患者様ご自身の毎日の歯みがき精度が向上したケースほど、ブルーラジカル治療との相乗効果で劇的に歯周病が改善しているというデータが示されていました。

当院でもお一人おひとりの歯並びや手に合わせた「新ペリミルを活用したブラッシング指導」に力を入れ、患者様と一緒に歯を守る体制を整えることの大切さを再確認しました。

フォーラムの中で80代の男性がきれいな歯で笑いながら

「歯を磨くときに困っていること?それはスマホがないと(ペリミルを見られないから)歯を磨けないことだよ。」とおっしゃっていた姿がとても印象的でした。
当院でもそんな方が増えてくれるよう、より一層力を入れていきたいと強く感じました。

「もう抜くしかない」とあきらめる前に。「歯を残す」技術と毎日のケア

4. ブルーラジカル治療の具体的な流れ
 

当院でブルーラジカル治療をお受けいただく際の、実際のステップをご案内いたします。安全で確実な効果を得るため、順を追って丁寧に進めてまいります。

① 初回相談・カウンセリング
まずは患者様のお悩みをじっくりとお聞きいたします。歯周病の自覚症状(歯ぐきの腫れ・出血・揺れなど)について、いつ頃からどのように気になり始めたかなど、詳しく問診させていただきます。

② 歯周初期治療(保険診療:数回かかります)
ブルーラジカル治療を行う前段階として、まずは保険診療による歯周初期治療を行います。

歯周検査①:お口全体の歯周ポケットの深さや炎症状態を検査します。
歯石除去・口腔清掃指導:専用器具で歯石を取り除き、正しいブラッシング方法をお伝えします。
歯周検査②:初期治療による改善度を再評価します。
※ブルーラジカル治療の効果を最大限に発揮するため、「口腔清掃状態(プラーク付着率)が20%以下」に改善したことを確認した上で、次のステップ(精密検査・照射)へと移行いたします。毎日のセルフケアでお口の中の菌量を減らしておくことが、治療成功の大切なカギとなります。

③ 同意書作成・精密検査・ペリミル連携(11,000円・税込)
初期治療で土台が整いましたら、ブルーラジカル治療に向けた精密な事前準備に入ります。

同意書のご確認・作成:治療内容や注意点についてしっかりとご説明し、ご納得いただいた上でご同意いただきます。
SMT検査(唾液検査):お口の中の虫歯菌・歯周病菌・清潔度・緩衝能などを多角的に測定し、現状の環境を確認します。
精密レントゲン撮影(デンタルおよびCT):施術対象部位の骨の溶け具合や歯根の状態を3次元的に詳細に把握します。
ペリミルのダウンロードおよび設定:ご家庭での質の高いセルフケアを継続していただくため、アプリ「ペリミル」のダウンロードと初期設定をスタッフが一緒に行います。


④ ブルーラジカル治療
準備が整い次第、対象部位への照射治療を行います。

費用:1本あたり 16,500円(税込)
治療時の配慮:施術中の痛みや不快感を軽減するため、あらかじめ局所麻酔をいたしますので、安心してお受けいただけます。歯周ポケット内に過酸化水素水を満たし、青色レーザー光(405nm)を照射して深部の歯周病菌を滅菌します。


⑤ 治療後の経過観察・PMTC(専門的歯面清掃)
治療完了後も、状態を良好に保ち再発を防ぐためのフォローアップを行います。

4週目・8週目:お口全体の歯面清掃(PMTC)と、ブラッシング状態のチェック・指導を行います。
12週目(約3ヶ月後):SMT検査・部分的精密検査(11,000円・税込)を実施し、歯周ポケットの改善具合や骨の状態を総合的に評価します。併せて歯面清掃とブラッシングチェックを行います。
※検査結果や歯の状態により、必要に応じて「再度のブルーラジカル治療」または「他の補綴・外科治療等」をご提案させていただく場合もございます。

※経過が良好で状態が安定していることが確認できれば、その後は3ヶ月ごとの定期メインテナンスへと移行し、綺麗な状態を長く維持していきます。

5.よくあるご質問(Q&A)

Q. 治療中に痛みはありますか?
A. 施術時にはあらかじめ局所麻酔を行いますので、照射中に強い痛みを感じることはほぼありません。術後の痛みや腫れも従来の外科手術に比べて格段に少ないのが特徴です。

Q. 保険は適用されますか?
A. ブルーラジカル治療および事前の精密検査(SMT・CT等)は自由診療(自費診療)となります。事前におこなう「②の歯周初期治療」は保険診療となります。費用や範囲については事前のカウンセリング時に明確なお見積もりをお渡しいたします。

まとめ:毎日のケアと最新医療で、大切な歯を守りましょう


今回の第2回ブルーラジカルフォーラムに参加して改めて感じたのは、「最新の医療技術(プロケア)」と「毎日の地道な歯みがき(セルフケア)」の2つが揃って初めて、最高の歯周病治療になるということです。

当院では、新ペリミルなどを活用した丁寧なブラッシング指導でお口の環境を整えつつ、必要に応じて最新のブルーラジカル治療を組み合わせることで、皆様の大切な歯を1本でも多く残すサポートをいたします。

「歯ぐきの腫れや出血が気になる」「重度の歯周病と言われて不安」という方は、どうぞ諦める前に一度当院までご相談ください。

(ご予約・ご相談はお電話またはWeb予約より承っております)

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